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執筆者の写真matsuzo.m

Kindle 新刊『葛籠山探偵社百物語』の紹介



 みなさん、こんばんは。

 前回の更新から実に半年も経ってしまいましたが、久々に会社のブログを更新しました。


 機密性の観点により普段関わっているプロジェクトについて発言することはないのですが、できる範囲で自分たちの活動について発信して行ければと考えていまして、今回もその一端となります。それでは、新刊のノベルズ『葛籠山探偵社百物語』のあとがきから一部を引用しつつお話しさせていただきます。



 9/19にリリースした本書ですが、すでに多くの方々が読んでくださり、大変ありがたく自分も加藤も感謝感激しています。

 めちゃくちゃ久しぶりの新刊でして、確認してみたら、圧巻のグリモアール4 からまる四年も経っていました。

 待っていてくださった方々、本当にごめんなさい。そして、ありがとう。


 本作はコロナで自粛が叫ばれる中、仕事の合間に少しずつ書いていたものです。それがようやく形になりました。内容はと言えば、ずっと書きたかった探偵小説と大好きなオカルト・妖怪・超常現象をミックスしたものに仕上がっています。


 探偵ものと言えば、かれこれ数年前になりますが株式会社サイバード様よりリリースされた「イヌワシ」というノベルゲームに携わらせていただいたことがあります。

 その時はキャラクター設定などを主に見ていて、直接ストーリーを考えたりシナリオを書く機会はありませんでした。ですので、今回は自分が探偵物語を創るならどうしようかなと構想をめぐらし、思い切り好き勝手に書いてみたしだいです。



★本書には加藤さんによるメインキャラのイラストも入っています。

 ヒロインの乃愛(ノア)はのんさんこと能年玲奈さんを、叡(アキラ)は登坂弘臣さんをモデルに作画してもらいました。金太郎のイメージは当初柄本明さんだったんですが、出来上がったら少し老けた吉田鋼太郎さんになってました。これはこれでいい味出てます。

 

 葛籠山探偵社百物語は、地味なオタク女子ながら強い霊感を持つ乃愛と、身体能力は高いけどおばけがからっきしダメな叡が二人三脚で怪事件に挑む物語です。


 興味を持っていただけましたら、是非 Amazon の Kindle ストアでサンプルをウンロードしてみてください。Kindle端末が無くてもアプリをインストールすれば iPhone や Android でも読むことができます。


 本作は長編ではなく、一話完結型の連作短編という構成にしました。

 まだ一冊書いただけですが、ヒロインの乃愛が自分でも意外なほど新しいキャラクターになったこともあり、この先も続きを出して行きたいと考えています。

 探偵ものやオカルトが好きな方は、ぜひ気長にお付き合いいただけましたら幸いです。




 もうひとつ。内容とは別に本作では新しい事に挑戦してみたことがありまして、それは Kindle の制作環境を以前の Windows から完全に Mac へ移行することでした。


 かつてはジャストシステムさんの「一太郎」なる神ソフトを使用して書いていたのですが、本作からアイデアだしやアウトラインを Evernote で行い、草稿(横書き)を CotEditor で書き、縦書きへの変換から推敲、ルビ振りまでを Pages で行いました。

 最終的な.epub ファイルのデータ出力も Pages です。

 うーん、縦書き機能がついてパワーアップした Pages 、実に素晴らしい。


 これが自分にとっては画期的なことでして、スタートからゴールまでを Mac だけで完結できたことがとても重要でした。もし、Mac を愛用していて Kindle で小説を電子出版したいと考えてる方がいましたら環境はそろっていますので、ぜひ挑戦してみてください。




★こちらは全身像です。




 最後に、多分みなさん気がついていると思うのですが、本作は著者名が「一町田 松三」になっています。実はこれ、以前から小説を書くときのために良いペンネームがないかなとずっと考えていたものなんです。


「一町田」と書いて「いっちょうだ」と読みます。

 ちなみにローマ字表記だと「Itchoda」となります。


 なんだよ頭に一を付けただけじゃないか! モー娘。の「。」かよ? とツッコミたくなる方も大勢いらっしゃるかもしれませんが、そのとおりです。

 でも一町田は戦国時代から実在する由緒ある苗字のひとつだそうです。すごいでしょ。


 この苗字を見つけたとき、雷に打たれたような衝撃を受けたのは事実です。

 もっとも普段から「まつぞーさん」と呼ばれる機会が多いので、ペンネームを使い始めても自分的にはあんまり変わった感じはしないのですが、これからは創作用に大事に使って行きたいと考えています。


 そう言うわけで、これからもどうぞ一町田松三を宜しくお願い致します。

 ではまた、次回作でお会いしましょう。


 



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